2013年1月22日火曜日

ねぎま鍋



今年の冬は寒いです。昨夏の猛暑が嘘のようです。
寒い日は温かい鍋で熱燗をきゅーっと行きたいものです。

久々の書き込みはやはり鍋でいきましょう。スーパーで安い鮪を見つけたので、今日は「ねぎま鍋」といきやしょう・・・と、ねぎま鍋と言えば、江戸の文化です。文化・文政から天保時代にかけて庶民の間で盛んになったものだと言う。当時鮪と言えば、赤身をヅケにして食べるのが常道。トロは保存も利かず、値段も安い下等な食材だった。江戸っ子の好みに合わなかったんでしょう。それを美味しく食べる為に醤油味で煮込むねぎま鍋が登場した。

鴨葱と言って、鴨と葱の相性が良いのは既に知れているが、冬の脂ののった鮪に甘みの強い葱・・・これがまたたまんないんです。今回はそばつゆの素を使った簡易ねぎま鍋。

日本酒とみりん少々を煮切り、そばつゆを加え、水を足した鍋地を作ります。あとはぶつ切りにした鮪(本来脂ののった本鮪のトロが美味しいのですが、諸事情により今回はメバチ鮪の赤身をつかいました)、これをヅケにしておきます。あとはぶつ切りの長ネギ、小松菜、油揚げにしめじとねぎま鍋にしては具沢山にいたしました。

カセットコンロをセットして、鍋地が沸いてきたらまずは葱を入れ、食べるだけの鮪を入れて、表面が白っぽくなってきたら、もう大丈夫、とんすいにスープと鮪を取ります。まずは鮪を口の中へ、熱い表面の中から、まだ刺身状態の鮪の香とヅケの味が広がり、そこへスープを流し込みます。鮪とだし醤油の江戸時代的コラボレーションに口許が緩みます。勿論、熱燗が後を追っかけます。お銚子2、3本いったあとの〆は鮪と葱のうま味が加わったスープで卵とじうどん・・・今日も至福な鍋でございました。





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