2008年2月28日木曜日

52回目の誕生日

昨日は52回目の誕生日だった。もう誕生日が嬉しい歳ではない・・・何歳まで誕生日を喜んでいただろう。

少なくとも小学生までは嬉しかった、家ではご馳走が用意され、お誕生日プレゼントが待っていた。お年玉がもらえるお正月、プレゼントのあるクリスマス、プレゼントやご馳走のある誕生日・・・嬉しい記念日だった。

「お誕生日おめでとう・・・」お誕生日って何がおめでたいのだろう。生まれた記念日だから? 創立記念日と同じかな、記念日はおめでたい? 大辞林では「記念すべき出来事のあった日」とある。この世に生まれ出た日はおめでたい記念日、命日は人が亡くなった日・・これも記念日、しかし、おめでたくない。

おめでたい記念日、嬉しい記念日、悲しい記念日、どうでもいい記念日・・・色々な記念日がある。おめでたい記念日、嬉しい記念日が多い方が幸せなのかな。

考えてみると子供の頃の方が嬉しい記念日が多かった、今よりずっと多かった・・・今より幸せだったのかなぁ

どうも記念日になると考え過ぎる。まだまだ生きなきゃいけない、嬉しい記念日を増やすよう頑張ろう。

2008年2月25日月曜日

偶然出会う確率



久しぶりのブログである。 日記と同じで毎日書く癖がつけば良いのだろうが、何日か日が空くと書き辛い。
昨日面白そうな文房具屋とスプーン屋があると言うので国立まで行った。
まずスプーン屋へ、その店は「匙屋」と言う、国立駅から徒歩7、8分・・・牛乳屋の隣にある。よくあるモルタルアパートの1階に昔懐かしい引き戸のお店。中には人がたくさん入っていて、何か食べている。混雑していて入れそうにないので、先にもう1件の文房具屋「つくし文具店」へ向かうため駅に戻る・・・と、偶然「沙漠仲間」の磯谷さんに出会う。今は武蔵野美術大学で陶芸の非常勤講師をしている。偶然の出会いの挨拶を済ませ、何故国立?またも偶然にもつくし文具店へ行って来たと言う。これから後輩の陶芸家の展示会に行くと言う。つくし文具店に行った帰りに展示会に寄る事を約束して別れる。

さて、目的のつくし文具店・・・国立駅からバスに乗り、3駅目で降り200mほど歩く、住宅街の中にある小さなお店。中には店主とおぼしき人、そのお友達のように見える男女3人が座っていた。友人の家に遊びに来たような感じ、入るといらっしゃいと人懐っこい笑顔で迎えられる。小さな店の真ん中に展示台があり逆さまの傘がおいてある。傘を開くと骨が外側にある。傘を閉じた時に濡れた面が内側にきて、服を濡らさないのだと言う。。。ふむふむ、面白い発想の傘である(なんとここまでに記した匙屋、偶然出会った磯谷さん、つくし文具店、店主、その友人たち、逆さま傘・・・全然写真を撮っていない。記者にはなれないなぁ)

さて、目的のつくし文具店から磯谷さんの待つ展示会会場へ向かう、杏仁坊と言う中華レストランで開かれている。伊藤由梨さんの陶芸展・・・この作家さん若くて奇麗・あぁこりゃこりゃ♬。磯谷さんの後輩だ、食への興味が強く、美味しいパン屋を見つけ、感動して、4月からそこに勤めると言う、そのパン屋に僕も縁があった。また偶然のなせる技・・・大小の食器が並ぶ、土の温かさが残り、食いしん坊な人柄が出ている。値段が安い、無名の作家とは言え、力作の数々、僕も二つの食器を購入した。お酒を飲んでも、お茶を飲んでも良いと思う。因に800円と900円の焼き物である。

中華料理屋なので、ここで晩ご飯を食べる事にした。中国の味を残した今風のチャイニーズ、なかなかいける。。。これも写真が無い・・・何と言うことじゃ。いつもカメラは持っていると言うのに・・・今後気をつけよう。

いくつかの偶然で出会った焼き物で美味しいお酒が飲めることになる。偶然は本当に偶然なんだろうか。誰か教えて欲しい。

2008年2月5日火曜日

山根章弘先生を想う


雪の節分で思い出した。
今から10年ほど前、友人の誘いで折形礼法を習う事になった。東中野の山根章弘先生のご自宅にお伺いし、面接して、気に入ってもらえれば弟子にしてもらえる(自分では最後の弟子と自負している、実際には、最後は最後だが、全くの駄目弟子だった)
何故か解らないが気に入ってもらえ、教えてもらえるようになった。先生は名前のあつし・・・と呼ばれる。

折形は贈り物を包むために定められた礼法の表現方法だが、物を包むだけではなく、気持ちを包むのだ。折り方にはそもそもの理由がある。それは先生の著「日本の折形」に詳しい。

不肖の駄目弟子は折形が苦手・・・子供の頃から丁寧に物事をする事が下手で、雑なのだ。折形礼法にはもっとも向いていない。

しかし、先生は可愛がってくれた、折形にセンスの無い事はお見通し、先生の昔話は良く聞いた。戦争中南洋の島に見習士官として赴任し、お得意のアイデアで大手柄を立てた話、女子大の教授をしている時の、女子大生にモテた話、それに先生は折形は趣味が高じて第一人者になられたが、映画のプロデューサー(日本初のアニメ、龍の子太郎のプロデューサーでもある)やエチケット研究家としても有名。僕が子供の頃には日本テレビの11PMにも準レギュラーとして出演している。

山根先生の事を想っていて、ふと松下幸之助の人の見方を思い出した。松下翁は成功する人は「運が強そうで、可愛げがあり、後ろ姿が良い人」と言っていたとか。山根先生はそんなおじいちゃんだった。

自分の事を考えた・・・全然駄目だ。どれも自分で造り出せない、どうすればえんじゃらほい。

2008年2月3日日曜日

東京雪景色



今年の冬は寒い・・・今日も朝からの降雪・・・1月23日の初雪よりも降ったような気がする。
朝起きて公園まで雪景色を撮りにいく。公園の手前にいる優しい顔した二人のお地蔵さん。

雪が余計なものを覆い隠し近所が明るく奇麗に感じる。
窓から降りしきる雪を眺めて一日過ごす。写真を撮りに公園へ出かけただけで一歩も外に出なかった。

今日は温かいものを作ろう・・・鍋にするかななんて、買い物に出かけていないので、出汁昆布と削り節で一番出汁を取る。昨日八百屋でみつけたカブと残り物の白菜をメインに余っているジャガイモ、ニンジン、それにベーコン、鴨の薫製、トマトも入れよう。和風の一番出汁で野菜たっぷりスープを作った。
スープができるまでポテトチップスとチーズで缶ビールを2本・・・できたてのスープで赤ワインを2杯。隣の家の壁と我が部屋の窓の1mの隙間に雪がしんしんと降り注ぐ。一人で寂しいけど落ち着いた時間だ。
夜になってシャトルシェフに入れておいたスープを肴にビール代わりに冷えた白ワインを飲む。スープが一段と美味しくなっている。売り物にできそう、レストランでもなかなかお目にかかれないほど美味しい・・明日の朝はご飯を炊いて食べよう。